【動画解説】DX化とIT化の違いは?変革と効率化の違いです!

「DX化とIT化でどう違うの?」という質問をよく伺うことが多いので、
今回は、企業でいう『DX化とIT化の違い』についてお話します。

ちなみにDX化については、
ブログ記事「【動画解説】企業のDXって何?それはデジタルを活用して生まれ変わることです!」にてお話していますので、まだご覧になっていない方はこちらもご覧ください。

DX化とIT化の違い

IT化の例

IT化はデジタル化とも言いますが、日本語にすると情報化、という意味になります。企業でいうIT化とは、簡単に言えば「デジタルを活用した業務効率化」を行うことといえます。
以前流行った言葉で、「仕事を見える化する」、「〇〇ソフトを使って業務を効率化する」、「クラウドで情報共有する」などがありました。
しかしDX化は、これまでの動画でも度々説明している通り、デジタルを活用して生まれ変わることであり、IT化との最大の違いは「破壊と変革と創造を伴う」ということです。

もう少しかみ砕くと、
 IT化 とは、デジタルを活用した業務の 効率化 
 DX化 とは、デジタルを活用した業務の 変革 
という違いです。

さらに言えば、DX化の中にIT化は含まれるが、DX化は新たなビジネスをデジタルの力で生み出さなければならない、ということなのです。「効率化」=「変革」ではないのです。

さらに深堀していこうと思います。
ブログ記事「【動画解説】中小企業がDX化を成功させるには?まずは経営者がDXを理解すること!」でお話しした、<DXの実践その③ 既存事業と新規事業の両利き経営>という内容があるのですが、新規事業は探索することだ、という説明をしました。

ここで海外の企業のお話になりますがDX化の例をご紹介します。

ネットフリックスのDX例

ネットフリックスという会社を皆さんご存じだと思います。このブログ記事を見ていただいている方の中で、月額で加入して映画やドラマを楽しんでいる方も多数いらっしゃるはずです。
「愛の不時着」、「全裸監督」などは流行のドラマですがネットフリックスでしか見れませんよね。

ネットフリックスは、DX化の成功例に挙げられる会社です。少なくとも DXを4回実行 しているそうです。ビジネスをデジタルの力で4回生まれ変わらせたいうことですね。
1997年創業当時は、ただのビデオレンタル屋さんでした。当時はビデオレンタル業界でブロックバスターという勢いのある同業会社があり、どうあがいても勝てないくらい差がある状況です。

1回目のDX

1998年、ネットフリックスは1回目のDXを実行します。
1回目のDXはビデオレンタルを無店舗で行ったそうです。
ウェブサイトでレンタルできるようにしてDVDを郵送する形にしたんです。今では当たり前になりましたが、これも立派なDXです。

2回目のDX

1999年、2回目のDXはサブスクリプションです。
DXによる収益モデルの変革を行い、月額制のサービスにしたのです。当時のビデオレンタル業界の大きな収益源は延滞金だったのですが、完全に根本からビジネスを変えてしまいました。

3回目のDX

2007年、3回目のDXはビデオ・オン・デマンド略してVODです。
すでにネットフリックスやアマゾンプライムビデオ、Huluなどご利用いただいている方だとわかるのですが、インターネットで映画やドラマをいつでも見られるようにしたのです。競合会社のブロックバスターはこのときあおりを受けて倒産してしまいます。

4回目のDX

2013年、4回目のDXはネットフリックス自身で映画やドラマを作って配信を開始します。
これは現在進行形で進んでいるDXといえます。

新規事業の探索をし続けスピーディーに実践した結果、ネットフリックスはとんでもない大企業になりました。この例だとわかりやすいのですが、 4回デジタルを活用して生まれかわった ということです。

まとめ

では、DX化とIT化の違いについてまとめます。
 IT化 がデジタル技術を用いた 効率化 なら、
 DX化 はデジタル技術を用いた 変革 である。
ネットフリックスの例のように、 DXは何回でも起こせる。 

もともとネットフリックスも1997年当時はスタートアップ企業だったわけですが、DXをやり遂げ今にいたります。
 日本の中小企業もDXを実践し、DX目標に基づいた新規事業を考えていかなければなりません。 

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