【動画解説】中小企業がDX化を成功させるには?まずは経営者がDXを理解すること!
今回は、『中小企業がDX化を成功させるにはどうすればよいのか』についてお話します。
DX化には、2つの目線を持つ必要があります。
1つは、「DXの実践」。1つは、「DXの環境整備」です。
順番に説明していきます。
DXの実践その① 「経営層のDXに対する認識」
DXの実践その①は、「経営層のDXに対する認識」です。
会社を運営する側が、まずはDXについて理解することが重要です。前回のブログでお話しした、「デジタルを活用して生まれ変わること」と、「DXには終わりがない」の2点を、まずは経営層が深く理解しておくことがスタート地点となります。
前回のブログ記事はこちら
【動画解説】企業のDXって何?それはデジタルを活用して生まれ変わることです!
【動画解説】なぜ企業はデジタルを活用して生まれ変わらなければならないか?
デジタル技術の知識を表面だけでも理解しておけば、あとはそれを活用して実際にプログラミングなどを行うのは、経営層ではなく社内スタッフや外注スタッフがやればよいわけです。
DXの実践その② 「DXの目標設定」
DXの実践その②は、「DXの目標設定」です。
「DXによって自社がどこへ向かうのか」を決めることです。DXの取り組みの中で失敗する原因は、「向かう先がないから」という話をよく聞きます。
例えば、トヨタは「自動車メーカーから、モビリティ・サービスを提供していく会社へ変わっていく」というDX目標です。自動車を製造して売るだけでなく、移動手段をサービスとして提供する企業になることを宣言しています。DXによって、レンタカー事業やタクシー事業、車の保険業などを行う企業へ生まれ変わるというビジョンを示しています。
DXの成功例としてよく語られるクボタは「農業×ICTで、日本の農業に生産性革命を」というDX目標です。田植機にGPSを搭載し無人で走らせ様々なデータを収集し、クラウド上で分析も行っています。これからの農業はDXが当たり前になるということですね。
DXの実践その③ 「既存事業と新規事業の両利き経営」
DXの実践その③は、「既存事業と新規事業の両利き経営」です。
既存事業はさらに深化させ、新規事業は常に探索する、という2つの目線で経営をする必要があります。
既存事業は、仕事内容でデジタルが活用できないかを検討し、商品やサービスの品質を上げる努力をします。
新規事業は、そもそもデジタルを活用することでまったく違う仕事ができないかを探索し、スピーディーに実践してみることです。
とはいえ、両利き経営はなかなか難しく、既存事業のメンバーと新規事業のメンバーの間で衝突することでDXが失敗することが多いそうです。経営者としては、既存事業と新規事業の矛盾と戦いながら進める必要があります。
次に、「DXの環境整備」について説明します。
DXの環境整備その① 「社内改革」
DXの環境整備その①は、「社内改革」です。
社内メンバーにDX目標を伝えていくことが重要です。理解してもらえない限りDXは進まないでしょう。その他、DXを進めていくと制度や業務人員の見直しも行う必要が出てくるはずです。
DXの環境整備その② 「IT環境の整備」
DXの環境整備その②は、「IT環境の整備」です。
営業や製造スタッフたちがもし紙で報告書等を書いて提出しているなら、すぐにクラウド化するべきです。社内サーバを組んでいて古いシステムを使っているなら、これもクラウド化するべきです。クラウド化すれば、報告書を紙で保存しなくてもよいですし、時間が大幅に短縮されます。
DX目標に沿って、ITのプロセスなどを再検討し、環境を再整備する必要があります。
まとめ
中小企業のDX化を成功させるには、まずは2つの目線を持ち、 1つは、「DXの実践」、もう1つは、「DXの環境整備」 を行うことが重要だということをお話ししました。
DXの実践その①は、「経営層のDXに対する認識」
DXの実践その②は、「DXの目標設定」
DXの実践その③は、「既存事業と新規事業の両利き経営」
DXの環境整備その①は、「社内改革」
DXの環境整備その②は、「IT環境の整備」
この内容を実践していけば、中小企業でもDXの成功に近づくことができるはずです。